u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『ワイルドサイドをほっつき歩け/ブレイディみかこ』読了

タイトル買い。ルー・リードの”Walk on the wild side”をもじって”Still wandering around the wild side”。
今や60を過ぎたベビー・ブーマー世代のことを言っているのだが、彼らを揶揄するというのではなく、ちゃんとツッコミを入れてあげようという優しいエッセイ。
自身の伴侶がベビー・ブーマー世代の英国労働者階級の「おっさん」だそうでその交友関係や近所づきあいのある人たちのエピソードが、軽妙なスタイルでまとめられている。
軽妙さ、読みやすさのわりに深みが感じられるのは、エピソードに影や哀愁が適量まぶされているのが一つ、もう一つには英国の社会状況が報道ではない言葉で語られているからだろう。
後半の解説編、「英国の世代にはどんなものがあるのか」「英国の階級はいまどういうことになっているのか」はとても興味深かった。