u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

巻きなおすネジ

trial and error「試行錯誤」は、文字どおり捉えると「試してみては失敗する」という何とも悲観的な言葉だが、実際には「成功、成長、不断の追求」といったポジティブな意味を含む言葉として用いられる。
「いくら試してみても失敗する」という言葉にどうしてポジティブな意味が生まれるのか?
おそらくtrial「試行」という言葉の含みのためだろう。

trial and errorを当事者目線だけで捉えると「いくらやっても失敗する」とウンザリ感が心を支配する。
でも、これを当事者を包む環境の目で捉えると「もう一度チャンスがある」「何度でも試すことができる」と、当事者目線では気づかなかった「巻きなおすネジ」がそこに現れる。
巻きなおすのは当事者の意志の問題かもしれないが、巻きなおすネジが用意されているかどうかは環境の問題だろう。

trial and error「試行錯誤」にポジティブな意味が生まれるのは、「巻きなおすネジがある」ことが暗示されているためじゃないだろうか。
「巻きなおすネジ」がない環境、つまり失敗が許されない環境には、trial and errorはない。したがってtrial and errorが含意する「成功、成長、不断の追求」もない。
「巻きなおすネジ」があるというメッセージは、環境や文化を形成するうえでとても大切な要素なんだろうな。