u1row's blog

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私メッセージ考

子育て、教育・育成に関するアドバイスで「私メッセージ」のススメをよく耳にする。受け手が批判されているように感じやすい「あなたメッセージ」よりも、私の気持ちや考えを伝える「私メッセージ」の方が相手に望ましい行動を促すのに適しているのだという。はたしてそうだろうか?

 

8割くらい「なるほど、その通り」と思う一方、のこりの2割「副作用があるんじゃないか?」と思う。

考えつく副作用としては、受け手が「(相手が発する)私メッセージ」を過度に内在化してしまうというのが思い浮かぶ。

親と子、教える側と教わる側はあらゆる点で不均衡だ。特に子どもに関しては、自我が確立していないわけで、ただでさえ親の言葉を自分の言葉と混同しがちなのに、「私メッセージ」という消化しやすい言葉を投げられると「親が発する私メッセージ」ではなく、言語化された「自分自身の気持ち・考え」と読み替えてまう可能性が高まるんじゃないか。

 

親・教える側が、子・教わる側に言うことを聞かせるためのコツ。そう考えると、言うことを聞かない子を「良い子」にするのには役立つのかもしれないが、そもそも聞く姿勢がある程度できている子には忖度、斟酌を教えるだけになるかもしれない。

 

「私メッセージ」とは、校長先生のための朝礼スピーチネタ集のようなものだ。

つまり、それをそのまま発する前に、自分の立場や状況についてよく考えてみるべきで、単なる便利ツールとして使うとサムイだけならまだしも、無意識に相手の心を支配する結果にもつながるんじゃないか。

 

最近、一見「私メッセージ」っぽいけど、それじゃ単に自分の気持ちの押し付けじゃないかなと思うような場面を見かけるので、わが身を振り返る意味でちょっと考えてみた次第。