u1row's blog

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『グローバリゼーションと人間の安全保障/アマルティア・セン』読了

最初の2章は日本での講演をまとめたもので、テーマが本書タイトル。

第3章「文明は衝突するのか」第4章「東洋と西洋」。第3章の副題が「問いを問い直す」となっているのに象徴されるように、基本的に「そもそもどうなの?」という提起から出発する。

1,2章であれば、「そもそもグローバリゼーション=西洋化」って捉え方はどうなの?

3章は、そもそも「文明」という単一の基準で分類することで多様性だとか協調だとかが単純化され過ぎて、本来ある複数性が見えなくなってるのでは?

4章は、そもそも東洋的であることを、西洋的なものとの対比、あるいはそこからの乖離の度合いで測るのは違うでしょ?

という感じ。

グローバリゼーションについては、ずっと前に読んだ米原万理さんのエッセーで「英語のGlobalizationは、米もしくは英が自分たちの基準を世界にあてはめようとすることだ」と書かれているのを読んで、なるほどと思ったクチなので、それを覆す議論に一瞬戸惑ったが、これはこれで「たしかに」と思わされた。