u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『かなわない/植本一子』読了

写真家である著者の2011〜2014年の日記。
2011年、震災のあとに綴られた文章を読むと、自分とはまったく違った価値観、まったく異なる生活が綴られているのに、何か伝わってくる共通の感覚がある。
震災のあとに漂っていた空気がそれだけ特異だったと捉えることもできるが、この人には文章に空気感を込める、ある種音楽的な才能があるのかなと思う。

育児、結婚生活、恋愛(いわゆる不倫)などについては、世間的には容認されにくい内容も多い。
こういうセキララ系の記述には、「炎上商法パターン」「かまってちょうだいパターン」「自己セラピー的なパターン」「啓蒙活動のつもりパターン」など動機はいろいろあり得るが、第一感は「かまってちょうだい」「自己セラピー」のミックス。
普通に考えると、こういうのに付き合うのは非常に骨が折れるが、場面の切り取り方、文章から感じられる空気に魅かれて最後まで読み通すことができた。