u1row's blog

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『老年について/キケロー』読了

「友情について」を読もうか「老年について」を読もうか迷ったが、こっち(老年)の方が40円安かったので、こっちにした。

目からウロコをちょっと期待したが、残念ながらそこまでの内容ではなかった。

とはいえ2100年以上前の人物が語る(設定としては自分で語るのではなく、実在の人物カトーに語らせている)言葉に共通の考えや感覚を見い出せること自体がウロコ落ちだと言えるかもしれない。

 

老年が惨めなものと思われる4つの理由、それに対してこんな風に答えている。

1.老年は公の活動から遠ざける

→そんなことはない。老年は思慮・権威・見識を増進し、むしろより大きな事業をなすことができる。

2.老年は肉体を弱くする

→青年の体力に匹敵する必要はない。在るものを使う、何事も体力に応じて行えばいい。

3.老年は快楽を奪い去る

→枯れてる方がいいじゃないか。

4.老年は死から離れていない

→死の可能性は青年にも老年にも等しい。また、熟した果実は自然に落ちるが、若い果実はもぎ取らないと木から離れないのと同じで、老年にとって死は自然なことであり、よって善きことだ。

だいたいこんなところか。

 

あと、スパルタ人とアテナイ人の話がおもしろかった。スパルタでは老人を敬う習慣が徹底されていたそうだ。アテナイの演劇祭にて、満員の劇場に1人の老人。アテナイ人は、誰も席を譲らない。ところがその老人が国家使節として一箇所にかたまっていたスパルタ人の所に近づくと、一斉に起立して老人を迎え座らせたそうだ。その場にいたアテナイ人のひとりが「アテナイ人は何が正しいかは知っているが、実行する気がない」とつぶやいたという。

 

さて『友情について』も読もうかどうしようか、、、たぶん読まんな。

読むのが正しいのは知っているが、実行する気がない。