u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『夜想曲集 / カズオ・イシグロ』読了

楽家もしくは音楽にちなんだ短編5編。
音楽そのものについてではなく、音楽の周辺に起こる物語を描いている。
ウンチクをたれる評論家よりも、音楽に通じているか少なくとも音楽を大切にしているのだろうということが伝わってくるところがよかった。

20歳そこそこだった頃、傲慢にも音楽の好みや音楽に対する姿勢を見れば、その人がどんな人間かわかると考えていた時期があった。
読みながらその時の感覚がふっと蘇る瞬間があった。
著者に同じ傲慢さがあるというのではなく、音楽の捉え方にどこか通じるところがあるのかもしれない。