u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『海街diary vol.8/吉田秋生』読了

毎度読み始めたら止まらない。今回は三女千佳と四女すずを中心に展開する。
成長物語と言って正しいのかどうかわからないが、「展開=成長」なので話が進むにつれて失われていくものに寂しさを感じる。

一方で、どこか傍観者のような冷めた目でも読んでいる。妻と娘が読んでるのを拝借している、ある種つまみ食いのようなスタンスからくるのかもしれない。
ここに描かれている人は、心に奥行きがあるようでいて、実際にはどこにも破綻がないまるで見本のような心の持ち主ばかりのように感じる。
ま、8巻までくると、ストーリーを進めないとならないだろうから、この時点で登場人物が破綻していたら物語にならないという根本的な問題があるのだろう。
とはいえ、心の機微を描く場面になると、どの登場人物も横顔、もしくは斜からのショットで、一様に「澄んだ目」をしている。
この「澄んだ目」が、せっかくの奥行きを平坦にしているように感じられた。
あくまで個人的な感想。