u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

使える時間

日野原重明さんが105歳で亡くなったそうだ。どんな本でも読み終えた順にきれいさっぱり忘れてしまうのが特技だが、たまに特技を発揮できずに頭や心に留まってしまうことがある。
日野原さんの「いのちとは「私たちが使える時間」のことなんだよ」という言葉はそのひとつで、この易しい言葉の優しい響きがずっと頭に残っている。


100歳を超えても現役の医師を続けたということが盛んに語られるが、その「長さ」自体に価値があるのではなく、「使える時間」を大切にし続けた日々の積み重ねに価値があるのだと思う。


みんなに平等に与えられているのは、「使える時間の長さ」ではなく、「使える時間の長さは誰にもわからないという事実」だ。
この事実が人の生き方に多様性を与えていて、おそらくそのことに自覚的な人の生き方と、無自覚な人の生き方に大きく二分される。どちらが優れているということではない。ただ自覚と無自覚には違いがあるというだけだ。


日野原さんの生涯も多様なもののうち、自覚的に生きた生涯の一例なんだろうなぁ、などと考えた。