u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『狂人三歩手前/中島義道』読了

自分は得意なことより苦手なものに執着しがちな性分だと思う。だから数年前、通勤時間が長くなったのを機に本を読み始めたときは「好きじゃないけど読む、じゃなくて、好きじゃないから読むんだ」とよくわからない動機に駆られてページをめくっていた。
そんな初心に立ち返ると、この人の本を読むのは「ルール違反かな」という気がする。
なぜなら、文字を目で追い、ページをめくるのがまったく苦にならないからだ。もちろん、おもしろい作品はいくらでもあるし、あっという間に読み終えた本は、わずかな読書経験の中でも少なからずあった。
でもそういうのとは違って、時々よぎるこれは昨日自分が書いた文章じゃないか?という感覚。
自分が書いた文章を読んでも読書とは言わないだろう。だから「ルール違反じゃないか」という気になる。
ちなみに著者は、こんな風に読者に「私も同じです」と言われるのが堪えられないほどイヤらしい。その気持ちもすごくわかる。きっと「わかる」と言われるのも、どーしようもなくイヤだろう。「わかる、わかる」