u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

職業体験

6月に予定されている、娘の学校の課外授業「職業体験」。
様子を見ていると、3日間の体験より体験先を決める交渉の方がずっとハードルが高そうだった。
学校から体験先への事前の根回しなどは一切なく、本人が直接興味のあるところに電話をして「受け入れてほしい」と交渉する。
娘は、ようやく某雑貨店に決まったが、決まるまでに何軒も断られた。
ある男の子は、京急の駅を片っ端から20駅ほどかけてすべて断られ、まだ決まっていないらしい。
3駅くらいで「これは脈がないな」と見切りをつけて別の道を探った方がいいように思うが、中学生にもなると、こういう場面でどう行動するかにそれぞれの個性が反映されるのかもしれない。


いい経験にはなるだろうと思う一方で、
学校には「体験することに意義がある」的な発想以上の目的や意図が何もないことに唖然とする。
体験先を決める交渉がうまくいった生徒には「よかったね」、
うまくいかない生徒には「がんばれ」以上の言葉が何も用意されていないらしい。


トーリーのない経験は、「快、不快」のいずれかとして記憶されるだけだ。
何十件も電話をかけて全部断られるという経験は、子どもたちにとっては間違いなく不快な経験だろう。
こういった不快な経験が言語化されずに心にとどまると、場合によってはトラウマとして長期にわたって本人を苦しめることにもなりかねない。
子どもが自分自身で言語化できる(経験を総括できる)のなら問題ないが、そうでない子たちもいる。
先生たちが、不快な経験を言語化(総括)して、次に生かせる経験として語って聞かせることも必要じゃないかと思う。