u1row's blog

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電波と気配

先日、車のロック開閉のリモンコンがまったく効かない日があった。
いつもは10mくらい離れていても何の支障もないが、その日はドアのそばでセンサー部にリモンコンを密着させてようやく効くといった具合だった。

リモコンの電池切れではない。
横須賀ではこんな日が時々ある。
おそらく米軍基地に寄港している原子力空母のせいだろうと言われていて、実際検索すると、米軍基地周辺の「謎の電波障害」としていろんな記事がヒットする。
米軍は、当然原子力空母が原因だとは認めない、というよりそもそも質問されても回答しない。
今日のニュースで朝鮮半島に向かっていると報じられた空母「ロナルド・レーガン」が、横須賀を出港したのが5/16だというから、先日の「謎の電波障害」の原因はおそらくこれだろう。

干渉・妨害電波はどれだけ強力であっても、どれだけ広範囲に飛散していても目には見えない。
車のリモンコンが効かないというような具体的な事象があって初めて認識されるが、
因果関係は推測でしかなく、また、車のドアの開け閉め程度の話だと簡単に見すごされてしまう。

戦争の気配とは、こういう形で忍び寄ってくるものなのかな。
日常生活への干渉や妨害は、空母由来(が疑われる)の電波のように、目に見えない形で実行される。
一度実行されたものは、目に見えないから多くの人に認識されていないけれども、既成事実化し取り消せないものとされる。
多くの人が認識するような具体的な事象が発生した時には、すでにPoint of no return(帰還不能点)に達している。

共同体の利益と構成員の利益の間には、何かしらの相関関係があるのには違いないが、だからと言って、同じものさしで測って良いものではない。
両者を同じものさしで測ろうとすると、共同体の利益と比べて構成員の利益は相対的に小さく瑣末なものとして軽視されることになるだろう。
「あなた個人の利益なんて、突き詰めればすべて「車のリモンコンの効き具合」程度の「わがまま」じゃないですか?」と問われて頷くしかない状況は、現状とそれほどかけ離れたところにはないんじゃないか。