u1row's blog

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普遍の所在

アウグスティヌス(354-430)の生涯と思想を簡潔に紹介してくれている本を読み始めた。教科書の記述程度の知識しかないので、少しは勉強になるかなと思って図書館で借りたが、意外とおもしろい。
古代キリスト教世界のビッグネームは、始めから聖人然とした人物だったわけじゃなくて、いろんな悩みや矛盾を抱え、30を過ぎてもまだモヤモヤしてたのだそうだ。

たいていの宗教には、神の意志や言葉を伝える立場の人間がいるもんだろうと思うが、そういう人たちは、神について語る前に、まず自分のことを語るべきなのかもしれない。
世の中には宗教の数だけ「普遍」があるという矛盾。でも宗教が異なっても、アウグスティヌスが向き合った葛藤は変わらない、つまりここに本当の「普遍」があるんじゃないか。
少なからず「普遍的なもの」に関心がある自分にとって、いま聞きたいのは、どこかの神様の言葉ではなくて、悩んだ人間の「告白」の方かもしれない。