u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『四月は君の嘘 / 新川直司』読了

娘のオススメ全11巻のコミックを連休中に一気読み。
TVアニメ、映画とずいぶんヒットしていたらしい。
音楽ものだけど、「カラフル」という言葉がキーワードになっているように、音を伝えることよりも視覚に訴えるシーンを描こうとしている感じがした。
きっとモノクロの漫画よりもTVアニメの方が映えるだろうなと思ってアニメのオフィシャルサイトを見たらやっぱり絵がとても綺麗だった。
各エピソードはおもしろくて最後まで楽しめたが、ストーリー全体としては「「嘘」ってそれかい!」「で、何の病気やねん!」と意地わるくツッコンでしまう内容だった。
そういうことを問わないのが、「こういった作品」を楽しむためのマナーだとは思うが・・・。

「こういった作品」と言って何となく自分の中ではカテゴライズできるが、一般化するとすれば・・・、と考えてみる。
「自分を中心に半径2m、現在を起点に前後1日だけにスポットライトが当たっている世界を描いた作品」とまとめるのはどうだろう。
「今、この瞬間、オレ、ワタシ」を輝かせるために、周りにやたらと暗いもの(いちばんわかりやすいのが「死」に関するもの)を散りばめる。
周りの暗さが濃いほどに、「今、この瞬間、オレ、ワタシ」の輝きも強くなる。
輝きを求めるのと暗いものを求めるのは同じことなのに、「一瞬のワタシの輝き」を偏愛するオメデタイ描写は個人的には好きじゃない。
でもきっと、ストーリーの基本は「白い世界」を真っ当に描くことにあるのだろう。
そういえば、White lie「白い嘘」とは「罪のない嘘」のこと。『四月は君の嘘』の「嘘」も、まさにWhite lie「罪のない嘘」だった。
こういった作品自体が、White liesなんだと思って読むとよいのかもしれない。