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u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『承認をめぐる病/斎藤環』読了

一部やや専門的なエッセイ集。
前半の「思春期解剖学」と題された8編のエッセイを楽しみに読み始めたが、むしろ後半の「精神医学へのささやかな抵抗」の方に興味深いエッセイが多かった。

教育機関や医療機関にクレームをつける「モンスター」と呼ばれる人たちは、なぜ制度やシステムを築き維持する権力にではなく、末端の窓口でキレているのか?
問いの立てかたも、その考察もとても面白い。

『夜と霧』のフランクルを「フランクル相田みつを?」と揶揄しているのかと思いきや、フランクルを敬遠してきたことを認めつつも、その説の核心に向き合い本質を問い直している一編も良かった。

現代型うつの特徴、統合失調症の減少傾向など、臨床医としての見解も興味深かった。