u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

ふと思い出した話

ふと思い出した昔の話。
中3の冬、ちょうど今くらいの時期だったと思う。学校からの帰り、電車に乗るとクラスメートのY君がいた。彼とはクラスが同じというだけで、ほとんど喋ったことがなかった。彼は、少し素行に問題がある生徒で、授業の妨害をして先生を怒らせるような子だった。はじめのうちは、先生の権威に屈しないホネのある奴なのかと思ったが、生徒におちょくられている先生の授業も同じように妨害しているのを見て、ただの悪ふざけかと思いあまり関わりたくないなと思うようになっていた。
さて、彼と同じ電車に乗り合わせて、、、
同じ電車に乗ったといっても、素通りすることもできたのかもしれないが、ちょうど目線の先に彼がいて、向こうもたまたまこちらを向いていたので、これは無視のしようがないというくらい完全に目が合った。
心の中で「めんどくさ!」と言いながら、とりあえず「おお」とか何とか言って隣に座った。
隣に腰かけたはいいが、何をどんな感じで話したらいいんやろと思ったら、向こうから切り出してきた。しかも、けっこうな勢いで。

話をするのはほとんどはじめてなのに、いきなりガツガツ食いついてくる感じだった。内容は、意外にもほとんど勉強の話というか質問。勉強の中身ではなくて、勉強の方法について。
どうやって勉強しているか?
何時間くらい、塾には行っているか、通学の時は何をしているか、、、

そんなことを気にする奴だと思ってなかったのでとても驚いた。彼によると、彼の両親はとても厳しく、勉強のことで相当締めつけられていたらしい。塾にも通い必死で勉強し何とか成績を上げたいと思っていると言う。学校での様子から、勉強はしない・できないんだろうと思っていたが、成績は学年8番だと言った。
とにかくガツガツ質問されて、自分でも何を答えているのかよくわからないまま、乗り換えの駅で別れた。
このことがあってから、Y君に限らず他人を見る目が変わった。自分は彼のことに限らず周りの人間にとても無頓着で、表向きの姿しか見ていないということに気づかされた。同時に他人の目に映る自分が、自己像とかなりズレているのかもしれないということに恐怖心を覚えるようになった。
正確には、このことだけがきっかけじゃないんだけど、自分の殻の外を垣間見る経験の中でわりと早い時期の経験だったように思う。

それにしても何で急にY君のことを思い出したんだろう?
師走の慌ただしさで、記憶の回路が混線して間違って飛び出してきたのかもしれない。