u1row's blog

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『アイヌ学入門 / 瀬川拓郎』読了

 
知らなかったことだらけで、本当に勉強になった。
オホーツク海を中心にして、北海道からサハリンへ、南千島、北千島を経てカムチャッカ半島へとつながる地図に魅かれた。
こんな風に北海道を眺めたことはなかった。
いつでも日本列島の端っこに描かれる大きな島は、実際にはそこを中心に北にも、南にも、東にも広がっていて、そこに暮らす人たちがいた。
アイヌは本州から和人にただ追い立てられて北海道に居ついた人々というのではなく、本州とも大陸とも交易をし、時に戦い生き抜いたタフな民族なんだということがよくわかった。
政治的なことにはあまり触れたくないが、
この本で北海道の歴史を読む限り、どうして南千島の4島が「日本」の「固有」の領土と言えるのかが、やはりよく分からない。
「固有」とはきっとそこに根を下ろし、自分たちの文化が息づいている、といった意味を含むのだと思うが、
本書に出てくる「和人」の文化は、決して千島には息づいていないと思うのだが・・・。
とはいえ、ロシアの文化圏にあったとも言えそうにない。
両国にとって固有とはいえない島々なんじゃないか。