u1row's blog

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怪しい正統性

元寇というと、強大なモンゴル帝国が九州に攻め込んできた「文永・弘安の役」のことだが、同じ時代に元は樺太にも攻め込んできたのだという。
ただ先に仕掛けたのは日本側。
いや、正確には「日本」というべきではなく、当時北の大地に暮らしていたアイヌの人々。
現在の北海道から北上し大陸に進出していこうとするアイヌ
サハリンに住む先住民ニヴフと衝突するようになる。
ニヴフの訴えにより、元がアイヌを討つべく侵攻してきたらしい。戦いは数十年にも及んだのだとか。
知らなかった。

いわゆる元寇は国難として大々的に教わるが、同じ元の侵攻でもアイヌの人々の戦いは教わった記憶がない。
「固有の領土です」なんて正統性を主張しようとするが、北海道、千島列島、サハリンに暮らした人たちのことはほとんど知らないのだからいい加減なもんだ。
アイヌと元の戦いは国難とは呼ばない。それなのにアイヌの人々の暮らす土地は「我が国の領土」だという。

領土だなんだというのは、所詮利権と意地の衝突で、そこに暮らす人々の生活や文化とは切り離されたものなんだろう。
利権と意地の張り合いに、国民感情を巻き込まないでもらいたいが、
「民主主義」は、国民感情を巻き込むことで政策を実現しようとする仕組みだから仕方ない。
一人ひとりが賢くなるより他ないのかなあ・・・