u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

宵山の思い出

妻に言われて気づいたが、祇園祭宵山だそう。
娘の習いごとの送り迎えの車中、祇園祭の話をした。
と言っても、祭そのものの話ではなくて個人的な思い出。
大学に入ってほどなくして、たしか授業がはじまるよりも前に、三条木屋町の某居酒屋でバイトをはじめた。
100名ほど入る座敷に、中2階の団体席もあるそこそこ大きな店。
毎週土曜は息つく間もないほど忙しい店だったが、あの宵山の喧騒は度を越して凄まじかった。
次から次へと滝のように流れて込んでくる客。
夕方6時頃から深夜0時を過ぎるあたりまで、弛むことなく押し寄せた。
カウンターから、座敷から、中2階からと、いたるところから「すんませ〜ん」「おい、にーちゃん」「おあいそ」・・・と声が飛んできて、
そのたびに走って、上って、下っての繰り返し。
レジ周りは入る客と、出る客が入り混じって、会計せずに出て行かれても気づきようがないほどの混乱。
実際、支払わずにそのまま出て行く客も少なからずいた(あとで伝票整理すると、No.が飛んでいるのでわかる)。
それでも閉店後の店長はホクホク顔で、売り上げを数えては、札束を重ねて「見てみい、これ」とはしゃいでいた。
懐かしい。

キャパを越えて何かをするという経験は、それまでも、そのあとも何度かあったけど、あの時のキャパ越え度は尋常ではなかった。
今ではこんな風に思っている。
「さすがは祇園祭。あの凄まじさは、1000年を超える歴史がオレの肌身に感じられる物量になって押し寄せたものだったんじゃなかろうか」と。
娘にはそんなことを言ってもわからないだろうから、宵山の居酒屋がどれだけすごいかという話と札束の厚さを語って聞かせた。