u1row's blog

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『寝ながら学べる構造主義 / 内田樹』読了

あとがきの
『レヴィストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、バルトは「言葉づかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした』
という言葉ほどには、本編は明快に書かれているわけじゃない。
が、けっこう楽しく読めた。

レヴィストロース、バルト、フーコーラカン構造主義という思想でどう繋がっているのかがおぼろげながらわかったような気がした。
ただ、なんで「レヴィストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っている」ことになるのか、なんで「ラカンは「大人になれよ」と言っている」ことになるのかはさっぱりわからない。
きっと筆者の解釈がそうだ、というだけのことだろう。

どこぞの偉い学者や宗教家や思想家が言ったことも、言った本人以外の人は手前勝手に解釈し納得する。
何百、何千ページの著作が、俳句の語数にも満たない言葉に要約されてしまう。
ひょっとして、あとがきの一節は「人が他人の言説を理解するというのは、所詮こんなもんなんだ」ということを示そうとしたのだろうか。
この割り「切り」方、分節もまた構造主義的な手法によるものだよ、というユーモアなのかな?