u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『ルドルフとイッパイアッテナ / 斉藤洋』読了

映画化されるとかで話題の本になっていたのを妻が買ってきた。
「不朽の名作」という触れ込みに期待が高まったが、自分にはちょっと合わなかった。

主人公は黒い子猫。冒険、友情、葛藤、成長・・・。
設定も展開もあざとい。「感動」を前提に書かれたようなところに白ける。
「今日は泣きたい気分だから映画でもみよう」なんてことはゼッタイにしない質なので、ちょっとこういう作品はきびしい。

思いやり、勇気、友だち、たいへん結構。
でも何かが欠けている。
思うに、この欠落感は「さびしさ」は描かれているが「かなしさ」が描かれていないところにあるんじゃないか。
たぶん多数の共感を得るには、そういった要素は不要だという読みもあるんじゃないか。
だとしたらやっぱり、あざといなあ。