u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『火の粉 / 雫井脩介』読了

心の隙、闇、弱さにスッと寄ってくるものを具現化したような隣人。
前半はゾッとするような恐怖感、後半はハラハラドキドキの緊迫感であっという間に読み終わった。
ふだんは自分を投影させて読んだりはしないのだが、ここに登場する男性(義父、息子、隣人)の描写には、見透かされたように自分にピタッと当てはまるところがあり、そのたびにドキッとさせられた。

巻末の解説に「類い稀な女性心理の描き方」と書かれていた。
たしかにその通りで、女性の心理が仔細に描写されているので、その感情の対象もしくは引き金となった男性の言動も現実味が増す。

いまちょうど、テレビドラマ化されて放送中なんだとか。
本だから一気に最後までいけたけど、この恐怖感をドラマで1クール分味わうのはちょっとキツイな。
ああ怖かった。