u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

ぼちぼち読んでいこう

ナショナリズムは国家に先だって存在する。国家や政府がナショナリズムを作り出すのではなく、その逆なのだ。』
読みかけのサンバの本に出てきた一節。有名な歴史家の言葉だそうだ。
国家という概念を仮構するために、本当はひとつに絞ることなどできるわけがないルーツをでっち上げ、純粋性や正統性を強調する。
ナショナリズムはこのフィクションの精神的な支柱ということだろう。
だから国家の本質は、『本質的にダイナミックで、しばしばハイブリットな性質を持つ文化』の特徴とは逆のものだという。

なるほど、国家が「虚」なら文化は「実」、国家が「ひとつに集約しようとする」性質を持つなら、文化は「多様に分散しようとする」性質を持つ。
世の中の問題の多くは、「虚」でしかない国家にあまりにも強くとらわれ、「実」である文化を日常の外に追い出してしまっていることから生じているのかもしれない。
かつては音楽で世界が変えられるかもしれないと信じた世代があったそうだが、そういう発想はかえって文化を日常の外側に追いやるのを助長するだけだろう。
では文化と日常が結びつくというのがどういう状態だろう?
というかこの本、これからどうやってサンバの話につながっていくんだろう?
読みながらあれこれ考えるのでやたらと時間がかかるが、ぼちぼち読んでいこう。