u1row's blog

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lightningとlightning bug

古い英語の教科書(New Progress in English BOOK6)を何気にめくっていたら、こんな一文が載っていた。
"The difference between the right word and the almost right word is the difference between lightning and lightning bug."
優れた作家が使う言葉はよく練られたものだから、同じような意味の言葉だからといって入れ替えられるようなものではないという主旨の話に続いてこの引用。
『ふさわしい単語とほぼふさわしいふさわしい単語の違いは、lightningとlightning bugほどの違いだ』
マークトウェインの言葉だとか。

「lightningとlightning bugの違い」を日本語に訳して意味を伝えるのが難しい。「稲妻と蛍」と直訳したら何のことかわからない。
大違いと言いたいのだから、「月とスッポン」と訳すのはどうか。
でも「月とスッポン」は、その言葉が指すモノの形状が同じ(月もスッポンの甲羅も丸い)が全然別ものだという意味。
lightningとlightning bugの場合、似ているのは形状ではなくて字面。あと、両方ともピカッと光る。
「lightningとlightning bugは、字面が似ていて両方ともピカッと光るが全然別ものだ」というのを、「AとB」のひと言で済ませたい。

AとBは字面が似かよっていて(条件1)、同じ機能を持つ(条件2)が、スケールが違ってAは大きくでBは小さい(条件3)。
①世界と世間 条件1△ 条件2△ 条件3△ 
②社会と会社 条件1○ 条件2△ 条件3△ 
③空と穴 条件1△ 条件2× 条件3○ 
④雷と蕾 条件1○ 条件2× 条件3○
⑤びわ湖とびわ 条件1△ 条件2× 条件3○ 
○が3つ並ばん・・・
こんなことを考えるのに小一時間ほど費やしてしまった。
考えてみたら、そもそも「優れた作家が使う言葉はよく練られているから、他の言葉で置き換えられない」という話だった。
他の言葉に置き換えられないのだから、他の言語に置き換えるはずがないのかもしれない。
本当の意味の理解は、原語・原文によるしかないということか。