u1row's blog

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『教皇フランシスコの挑戦 / ポール・バレリー』読了

2013年、前教皇ベネディクト16世の生前退位は数百年ぶり(1415年のグレゴリウス12世以来)のことだったというのは大きなニュースになっていたので覚えている。高齢が退位の理由だと聞いたが、実際には、それだけでなく、カトリック教会が抱えるいろいろな問題に取り組む資質に欠けるところがあったという見方もあったらしい。そのあとを継いだのが現教皇フランシスコ。アルゼンチン出身で本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ
大方の予想を裏切る選出だったそうで、保守派の中には型破りなところを嫌う者も多かったらしいが、前教皇が踏み出せなかった施策を次々に打ち出して今日に至っているという。

しかし、貧しい人々のための教会、異教徒との対話といったオープンな姿勢は、一貫して打ち出してきたものではなく、1970〜80年代、アルゼンチンの管区長時代にはそれとは正反対と取られかねない姿勢を保持していたという。
当時の軍事政権下で行われた社会運動の弾圧で、軍事政権に加担したとまでは言わないまでも、拷問を受けた2人の神父に対して冷淡な姿勢を崩さなかったと批判されていたらしい。
この時のことだけを言っているのではないかもしれないが、「私は何百回も過ちを犯しました。自らの過ちから学ばねばならなかった」と述べて、この時代の自身と向き合い、当時とは正反対とさえ言えるような姿勢を打ち出すようになったということらしい。

教皇としての名前は、自分で希望してつけられるというのは知らなかった。フランシスコの名を持つ教皇は過去には一人もいなかったそうで、アッシジのフランシスコからとった名前だとのこと。