u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『現代文学理論 / 土田知則・青柳悦子・伊藤直哉』読了

「作者=作品―読者」という古典的な図式が崩壊する過程を解説しているのだと思う・・・たぶん。
作者という権威が消滅し、作品はテクスト化し、テクストは読者による共有物となる。純粋な意味でのオリジナリティは存在しない、といったことを言ってるんじゃないかなあ。


章タイトルに魅かれて「よし!」と思って読み始めるが、5行くらいで眠くなってくる。
半分も理解できないまま、次の章へ。次の章のタイトルもめっちゃおもしろそう。「よし!こんどこそ」と思うが、やっぱり5行でウトウト。
その繰り返し。途中でインフルに罹ったこともあって、めちゃめちゃ時間がかかった。


1996年発刊ということで、最終章のPCを使ったテキスト分析の話はかなり古いと思ったが、おかげで気づかされたのは、わずか20年前、文学作品内の単語を検索するだけで最新のアプローチなんて紹介されてたんだということ。
この手の解析の進歩は凄まじいものがあるといえそう。


でもたぶん、古典的な図式の崩壊という意味では、文学よりも音楽の方が格段にはやいんじゃないかなあ。
権威の消滅、リスナーの誕生、音素材の共有なんて10年前には完了していて、「次どうするのか」「じゃあ何に価値があるのか」が問われているのだから