u1row's blog

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『頭がいい親13歳からの子育て / 木村慶子・髙橋愛子』読了

思春期を
1.前思春期(小5、6)
2.思春期前期(中学生)
3.思春期中期(高校生)
4.思春期後期(大学生)
5.後思春期(新社会人〜家庭をもつまで)
の5つに分ける見解があるそうで、著者は1の前思春期で子どもとの信頼関係を築くことが、その後の2〜5のステップを踏んでいく上で重要だと言う。
大学生、社会人になっても「思春期」というのは、一般的な見方とは違っているが、現実に合っているような気がして、この章(第3章)についてはなるほどと思いながら読んだ。しかし、あとはイチイチごもっともすぎて全然響かなかった。

書いてあることは、ほとんど「そのとおり」だと思うものの、まるで昨日免許の更新の時に配られた『わかる・身につく交通教本』を読んでいるような感じ。
ここに書いてある、マニュアル的な言葉(例えば「おどおどするな」と言わずに「消極的じゃなくて慎重なんだね」と言いましょう!)を、そのまま咀嚼せずに子どもに投げかけたらどうなるだろう?
きっとうまくいくんだろうなあ〜
つまりマニュアルどおりの言葉でうまくいく程度にしか悩んでない親が感銘を受けるように書かれているんだろう。
パステルカラーと丸ゴシックの世界。

著者に悪感情はなく、むしろ本当にまじめに取り組み、真剣に世の親子のためを思って書いたのがしっかり伝わってくる。

なのに、どうしてこんな風に書いたのかというと、166ページに地雷が埋まってたから。
「みんなちがって、みんないい」の引用。
でたあ〜、思考停止、思考後退の引用、感動の強制。


別に金子みすゞの詩がダメなわけじゃない。この詩の感性に共感するならば、それを自分の言葉で語らないとならない。
ひとの詩の言葉を引用して「これが私の気持ちです」と臆面もなく言える人間は、その詩の作者の心とは最も離れたところに居る人間だ。

ということで、こんな感想になってしまった。