u1row's blog

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『ブラジルの流儀 / 和田昌親編著』読了

近くて遠くにとの関係に疲弊するくらいなら遠くて近い国ともっと緊密な関係を築けばいいのにという考えの著者。ということで、遠くて近い国ブラジルの歴史、社会、産業、文化などについて紹介する内容。

南米の中で圧倒的な面積を占めるブラジル。
その理由のひとつは、ポルトガル人が入植した当初「何もない土地」だと思われたせいだという。
スペイン人たちが入植した土地から金銀を略奪して持って帰ったのに対して、現在のブラジルにたどり着いたポルトガル人は、何もないことに落胆したのだとか。
唯一、利用価値がありそうに思われたのが「パウブラジル」という木材。直訳すると「灼熱の木材」という意味で、赤色の染料となる木材だったらしい。
その「パウブラジル」も大して重宝がられることもなく、せいぜい「パウブラジル」くらいしか見るべきものがない土地というので「ブラジル」と呼ばれるようになったのだとか。


ブラジルでは、初めて空を飛んだのはライト兄弟ではなく、サントス・デュモンだと言われるらしい。
サントス・デュモンは、20世紀初め、ライト兄弟よりも先にパリでエッフェル塔の周りを飛行して熱狂的に讃えられたブラジル人。
「操縦桿を握ったままだと懐中時計が見にくい」という彼のリクエストに応えて、カルティエが作った腕時計が「サントスモデル」としてヒットし、腕時計普及のきっかけになったのだとか。


ブラジルのサッカーファンが厳しいのは、全員がプロ崩れだからで、代表の試合のような重要な試合の時には「朝まで生テレビ」みたいに延々と討論するのだとか。他にも日本からの移民とその子孫(日系)の話、超絶インフレを脱却した経緯、カトリックの信者が多数派を占めているがその割合はかなり減ってきているという話などが興味深かった。