u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

家族の姓

「夫婦のどちらか一方は、相手の姓に変更しなければならない」という民法の規定が合憲だとする最高裁の判断。
どちらか一方を「選択できる」のだから不平等ではないという理屈なのだろうが、
どちらか一方は「変更しなければならない」という「不合理」は議論の対象にならないということか。
たしかに、ある制度が合憲か違憲かを判断するのに、その制度が合理的かどうかは関係ないのかもしれない。
でも、この判断でお墨付きを得たと思う人たちが少なからずいることを考えると、どうも割り切れない感じがする。

 

世の中には、家族の一体感は姓を合せることから生まれると思っている人たちがいるらしい。そういう人たちが勝手に一体感を感じるのは一向にかまわないが、それを他人にも強いるような発言をされるとやはり愉快ではない。
この制度が合憲だとされると、そういう人たちは「それ見たことか、やっぱり日本人の家族は・・・」なんて勢いづきそうだが、「合憲だからといって良い制度だとは限らない」「法律は単なる社会の決めごとであって価値観まで規定するものではない」というくらいの常識はわきまえてもらいたい。

 

これから日本人はどんどん減っていくわけだから、
「これが普通」「これが伝統」と言って不合理な旧弊にしがみついているうちに、同じ考えの人間はあっという間にいなくなる。
姓をどうするかということに限らず、日本人と外国人を隔てる制度的な壁・心理的な壁の利益・不利益を考えることからはじめないとならないだろう。
その意味で、姓の議論よりももっと根本的に戸籍制度をまず俎上に載せて議論するのがいいと思う。