u1row's blog

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『ケンブリッジ数学史探偵 / 北川智子』読了

タイトルが面白そうだったから読んだものの・・・
最後の章「普遍性のある歴史とは」で、著者が何を書きたかったのかが伝わった。
自国論に埋没する歴史学ではなく、大きな物語(grand narative)を語るマルチカルチュラルな歴史のアプローチが大切だと説く。
著者の言う「超日本人」とは「「自分は日本人だ」というアイデンティティを超えていくこと」を言い表した言葉だという。
 
内向きでこそばゆい自国論よりもずっといいなと思うが、タイトルから想像できる話しとはずいぶん違うなあ。
中途半端に数学史の話をせずに、最初の章でこういう話を書いてくれた方が戸惑わなかったと思う。でも、それだと内容の散漫さがいっそう目立ってしまうかも。本ではなくて、講演会の話として聞いたらもっと響いたかもしれない。