u1row's blog

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『歴史を動かした日本語100 / 島内景二』読了

タイトルどおり100人の歴史上の人物にちなんだ言葉が紹介されているが、必ずしも本人が言ったものとは限らない。
印象に残ったものを忘れないように書き留めておこう。


第25代武烈天皇。「しきりに諸悪をいたし、一善をも修めたまわず」と日本書紀に書かれているらしい。
ネロのような暴君が日本にもいたのか。18歳で若死にしたことが生涯でなしたたった一つの善行だったとまとめられていた。

明恵上人。「隈もなく澄める心の輝けば わが光とや月思うらむ」
自分の心が修業と学問の研鑽によって輝いているので、月がそれを見たら、明恵の魂の光ではなく自分自身の光だと思っていることだろう、という意味の歌らしい。
擬人化といったらそれまでだけど、スケールが大きくて突き抜けた感じがいいなと思う。

源氏物語は一貫して古典文学の最高峰として称賛されてきたわけじゃなく、太平洋戦争中には皇妃の不義密通を描いた「不敬の書」と断罪されたあしい。
内村鑑三は「源氏物語は美しい日本語を伝えたかもしれないが、日本人を意気地なしにした。だから構成への遺産ではなく害物だ」と言ったらしい。

他にも、西行、安徳天皇のページが興味深かった。