u1row's blog

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『よい広告とは何か / 百瀬伸夫』読了

一昨日の新幹線で読了、その2


ネスレ、P&Gとのコラボを通じて、広告主と広告代理店との理想的な関係を築き上げた筆者が自身の体験を語る。
体験談ゆえの説得力に引き込まれつつも、自分目線の「哲学」にやや胡散臭さも感じる。


電通では、「営業」のことを「連絡」といっていたらしい。
筆者の上司のアドバイスで
「連絡にとって重要なのは、クリエイティブ職の人間の舵取り。プロジェクトが成功すればクリエイティブのおかげ、失敗すれば連絡のせいと言えば、クリエイティブ職の人間はついてくる」
というのには笑った。露骨だけどたしかに言えているかもしれない。たしかに言えているかもしれないが人をバカにしている。


人間が好きだという人間の観察眼は、細部まで拡大表示する高性能の目ではあっても、深層を見通す慧眼ではないんじゃないか。「人間が好きだ」というのは、「自分が好きだ」というのと同義で、人を見ているようで鏡を見ているとも言えるかも。
筆者がそうだとは言わない。ただ読みながら、そんなことが頭をよぎったというだけ。

そうは言っても、何が「良い」のかを体で覚えたという自負とたしかな実績に、なるほどとうなづく箇所がたくさんあった。

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