u1row's blog

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『きむら式 童話のつくり方 / 木村裕一』読了

著者が『あらしのよるに』の作者だということも知らず、何となく手にとって読み始めた。
そのとおりだなと思える箇所がけっこうあった。
・テーマは書かずに思わせる
テーマがあったとしても絶対に言葉にしてはいけない。「戦争をやめましょう」と言いたいのなら、「戦争をやめましょう」というお言葉でいいわけで、わざわざお話をつくって延々と読ませる必要はない
・引っ掛かりと逆転
文章に快感を生み出すために欠かせないものがある。それは言ってみれば「引っ掛かり」。


その他、「子どもを子ども扱いするべきじゃない」、「『となりのトトロ』は、ストーリーだけ見るとご都合主義なところに不満を感じる」などと言っているところも親しみを感じた。

 

本の内容の話ではないが、この本では「子供」の表記が一貫して使われていた。
てっきり「子ども」の表記が一般的なのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
たしかに、「供」の字が「供え物」を連想させることから、差別的だとして「子供」の表記は避けられる傾向があるが、実際には差別表現ではなく当て字にすぎないらしい。そのため、2013年に文科省は、省内の公文書では「子供」の表記に統一したという。
ということで、現状は「子供」と「子ども」が拮抗するどっちつかずの状態らしい。

個人的には、差別云々は関係なく、ひらがな多めの方がスッキリしていて読みやすいと思うんだが。

 


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