u1row's blog

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『感性イノベーション / 長町三生』読了

感性工学という分野があるらしい。この本を読むかぎりでは日本発で世界に広がっているという。
当初、Emotional Engineeringと読んでいたが、emotionalは日本語の「感性」とは違うだろうということで、いまはKansei Engineeringと呼んで、「感性(Knasei)」という日本語を輸出しているらしい。どのくらい認知されているのかは知らないが、筆者曰くアジア、ヨーロッパ、北米でどんどん関心が高まっているとのこと。

いろいろと応用が効くようだが、5章の商品開発への応用がおもしろかった。
その手法は、
①感性ワードの選択
②商品サンプルを複数用意し、それぞれの物理特性をデータ化する
③感性ワードを使ってサンプルを評価
④感性ワードと物理特性の関係を統計解析(多変量解析)
⑤新しい商品開発
というもの。
チルドルーム付き冷蔵庫や、バストアップ下着、座りやすい(立ち上がりやすい)トイレ、飛行機の客室インテリアなどはこの感性工学の手法で生み出されたのだとか。
商品にあったイメージを喚起させる商品名をつけるのにも、この感性工学の手法が応用できるらしい。

科学的という感じ薄いのは、最初の「感性ワードの選択」のところが原因かな?
「個人の感性」に寄り添うというよりも、「感覚の最大公約数」を求めるという感じ、
あるいは「あるあるの数値化」。「共感」=「あるある」といっても過言ではない日本人には、かなり説得力のある手法なのかもしれない。

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