u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『「白雪姫」とフェティシュ信仰 / 石塚正英』読了

白雪姫の美しさに嫉妬して命を奪おうとしたのは継母ではなく実母だった。
ラストは、生き返った白雪姫の結婚式の日に、実母である女王は火の中で真っ赤に焼かれた靴をはかされ、死ぬまで踊らされた。


白雪姫の初版は、他の多くのグリム童話と同様かなり残虐な描写が多いというのはよく聞く話。
今も昔も子どもに読みきかせる話であることには変わりないのに、なぜそういった残虐な描写がたくさんでてくるのか?


実際には、残虐な描写を意図したわけではなくて、実母殺しというのはプレキリスト教的な宗教観・世界観をベースにした儀礼的な風習の名残りではないかと説明される。
また、初版が残酷だということよりも、その後「キリスト教的価値観」「ナチズム」「ディズニー(アメリカ的価値観)」とその時々の語り手の意識・無意識を反映し、書き換えられていったことの方にも注目していてとても面白かった。


いろいろと「へぇ」と思う箇所があったんだけど、他の本と並行して断続的に読んでたから細かいところは忘れてしまった。
また機会があったら再読しよう。

Amazon.co.jp: 「白雪姫」とフェティシュ信仰: 石塚 正英: 本