u1row's blog

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『毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ / 上野千鶴子・信田さよ子・北原みのり』読了

気になったところ、というより身につまされるところに付箋を貼りながら読んだら付箋だらけになった。

 

この「身につまされる」感覚って、いわゆる「自虐史観」というのに通じるところがあるように思う。「私たち(わが国)が悪うございました」という態度と、その反動としての居直り。
女性たちの辛辣な言葉を突きつけられた男性は、やはり同じような態度をとる。
「私たち(男)が悪うございました」という態度と、その反動として「しゃあないやん。男ってそういうもんでしょ」という居直り。この本を読みながら、自分自身の内面にその両方を見て自己嫌悪を感じた。

 

ま、ともかく、
ここで取り上げられているのは、タイトルにもなっている木嶋佳苗東電OLの他に、角田美代子、上田美由紀、下村早苗など、マスコミにも多く取り上げられた事件・犯罪の加害者もしくは被害者。
これらの事件や犯罪の加害者もしくは加害者に共通するのは「男性への嫌悪」だという。
彼女たち自身(事件・犯罪の当事者たち)が「男性への嫌悪」を公言しているわけではない。あくまで上野氏、信田氏、北原氏3人の共通見解が、「背景に男性への嫌悪がある」ということ。

 

「しょせん男は〜だ」「だから男は〜」「父親が〜だったにちがいない」と印象や決めつけで語られると、読んでいてムカッとする。
が、彼女たちの印象や決めつけには、上野氏は学問、信田氏には臨床研究、北原氏は自身の経験と肌感覚という裏づけがある

 

のだから、真実かどうかはわからないが、少なくとも物語として耳を傾けるだけの説得力は持っているように感じた。

 

本の内容とは全く無関係だが、読んでいて「かしましい」という言葉が頭をよぎった。
3人ともほんとよくしゃべるなぁ〜。
「女性だから」という決めつけはよくないが、「かしましい」という言葉は、漢字にすると「姦しい」と書くらしい。
女性3人の鼎談。まさに漢字の通り、女性が3人あつまるとやかましいということか。

 


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