u1row's blog

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『フランス的思考 / 石井洋二郎』読了

サド、シャルル・フーリエランボーブルトンバタイユロラン・バルトら6人を取り上げ、
「フランス的思考」の本質は?と問いかける。
「フランス的」というのを、いわゆる「合理主義」普遍主義」に求めると、取り上げられる6名はそこに収まらない。
いずれも「合理性」「普遍性」に対してアンチな姿勢を貫いた人たちだから。
そういったアンチも含めて「フランス的思考」とはどういうものなのかを探ろうとする。

明確な結論が書かれているわけじゃないけど、
とても誠実に書かれた本だと思った。
入門書にありがちな、無理におもしろおかしく読者の歓心を買おうとするところがない。
それでいて、分かりやすく丁寧に説明されている。
この丁寧さは、「教えてあげよう/説明してあげよう」という他人に向けられた丁寧さではなくて、
「自分自身がどう理解したかを、飛躍なしに再現しよう」という誠実な態度の結果としてもたらされる丁寧さじゃないだろうか。

http://www.amazon.co.jp/フランス的思考―野生の思考者たちの系譜-中公新書-石井-洋二郎/dp/4121020871
フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)
フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)