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『「宝くじは、有楽町チャンスセンター1番窓口で買え!」は本当か?―お金で後悔しないための経済学 / 山本御稔』読了

中学の時、物理の問題に「ひもの重さは考えないとする」とか「空気抵抗はないものとする」とかって書かれているのを見て、現実とはかけ離れた架空の設定がとても幼稚に感じられたことをふと思い出した。
高校や大学では、「ひも」やら「空気抵抗」やら、他にも考えられるあらゆる条件を加味して計算するようになるんだろうなと想像し、漠然とそれが「大人の世界」のように思われた。


物理を教わったのは高校までで、大学の物理がどんなものなのかは知らない。
大学で教わったのは経済学。
そこで、経済学は「合理的に振る舞う経済人」という想定に基づいていると聞かされた時に、「えぇ、そんな設定でええの?」と驚き、「ひもの重さ」や「空気抵抗」すら加味できない中学物理と同じようにひどく幼稚な学問だと思った。


でもいま思うと、変数をしぼって問題を焦点化する、あるいはミニマムのモデルを設定するというのは、別に幼稚なわけではなく、学問の手法のひとつなんだろう。
ミニマムのモデルで理論化し、検証によってそれに合致するケースとそうでないケースにわける。合致しないケースを説明しうる新たな仮説・モデルを設定して理論化を試みる、そしてまた検証する、ということの繰り返しなんだろう。


「人は必ずしも合理的に振る舞うわけではない」という当たり前のことが、
経済学として扱われるようになってまだ日が浅いそうで、この本は「行動経済学」と呼ばれる、そのジャンルの入り口を紹介する本。
「入門書」というほど肩肘張ったものでもなく、ただただ面白おかしくあれこれ書いている。


正直なところ、各章末のまとめくらいしか読むところがなく、あとは著者の漫談を流し読みするくらいだった。
ま、漫談の部分がまあまあ楽しめたので、良かったかな・・・


それに、上に書いたように、中学生の時、大学生の時に感じたことがよみがえってきたりして、その意味でも結構楽しめたかも

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「宝くじは、有楽町チャンスセンター1番窓口で買え!」は本当か?―お金で後悔しないための経済学 (ソフトバンク新書 58)
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