u1row's blog

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『能楽への招待 / 梅若猶彦』読了①

こういう話を読みたかった!

はじめは「能楽の基礎知識」とかいって、ちょい退屈。
中ほど、「能楽師ならコーヒー飲む演技をどんなしぐさで表現するか」というのに「ほう!」と感心しつつ、「冷めるやん!」とツッコミ。

でも、このあたりから俄然おもしろくなってくる。
これぞ序破急

眼が見えない設定のシテ(主人公)が、心という字の形通りに杖をつきながら歩く。
観客からは見えないのになぜそんなことをするのか?

「芸能」とは律令時代には、広い意味での学問という意味だった。

世阿弥曰く、
八百万の神々が岩戸の前で舞うと、天照大神がこもっていた岩戸があいて、その光で神々の顔が白くなったのが「面白し」の語源

「型」を練習すれば、内面は後からくっついてくる、という考えに疑問を抱いている。
世阿弥の芸術論を見る限り、型への信仰は皆無。世阿弥の最高美である「妙花」は「形なき姿」だった。

などなど、あちこちに「はっ」とさせられる言葉が散りばめられていた。
一番、大きく頷いたのはメタファーの話。
ちょっと長くなりそうなので、今日はここまで。

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能楽への招待 (岩波新書)
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