u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『悲しみの歌 / 遠藤周作』読了

昨日読んだ『海と毒薬』の続編とされる作品。
たしか初めて読んだときは『海と毒薬』よりも、
こちらの方により心動かされた記憶があるが・・・

前に読んだときは、もっと「日本人であること」について考えさせられた気がする。でも今日は、ここに描かれている人たちが、決して日本人だけの何かを背負っているようには思えなかった。
もっと普遍的な心理の象徴として描かれているように感じた。
だからだろう、読みながらヘッセの『知と愛』をふと思い出した。

以前よりも「日本人であること」を考えさせられなくなった理由のひとつは、ここに描かれている日本人は、昭和の日本人であって、現在の自分と共有しているものがあまりないように感じられるからでもあるだろう。

そうとは気づかないうちに時・時代に縛られ、
そうとは気づかないうちに時・時代は移り変わっていっているんだなぁ。

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悲しみの歌 (新潮文庫)
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