u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『キューレーションの時代 / 佐々木俊尚』読了

マスコミの衰退、SNSの興隆というありがちなテーマだけど、

表面的な変化ではなくて、人の内面まで掘り下げて、もっと本質的な変化が起こっているのだと論じる。
取り上げている例は絵画や音楽の話が多くてどれもとても興味深かった。

情報ノイズの海から、これから人はどうやって的確に情報を拾い上げていくのか。自他の差異を「ゆらぎ」と表現し、SNSを通じて他者とのつながりができた時に、その「ゆらぎ」が、新たな情報をもたらす水路になる、といった説明には「なるほど」と思った。

本筋に関係ないところに惹かれるのはいつものことだけど、
岡本太郎の引用に感動した。

『子どもの絵は、たしかにのびのびしているし、いきいきした自由感があります。(中略)しかし、その魅力は、我々の全生活、全存在を揺さぶり動かさない。なぜだろうか。
子どもの自由は、このように戦いをへて、苦しみ、傷つき、その結果、獲得した自由ではないからです。当然無自覚であり、さらにそれは許された自由、許されているあいだだけの自由です。だから、力はない。ほほえましく、楽しくても、無内容です。』

子どもの絵を、これ以上ない的確な言葉で一刀両断。すごいなぁ!
ま、本の内容とは関係ないけどね。

http://www.amazon.co.jp/キュレーションの時代-「つながり」の情報革命が始まる-ちくま新書-佐々木-俊尚/dp/4480065911
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)