u1row's blog

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『親から自分を取り戻すための本 / マーガレット・ラインホルド』

人は思春期までに身につけた行動パターン・思考パターンを、その後の人生において無意識のうちに繰り返すものらしい。

その行動パターン、思考パターンゆえに、自己破壊的な方向へと向かってしまう心身を病む患者に対しては、思春期以前の、思考や行動パターンをゆがめるきっかけとなった出来事にまでさかのぼって、それを再体験し正しく認識させることによって治癒につながることがあるらしい。
もちろん、それではうまくいかないケースもあり、「こういうケースでは効果がない」ということも潔くきちんとかかれていた。

親が子どもに対して憎しみ、嫉妬、追い出したいという敵意、といった感情を抱くことはよくあることで、
そういった感情にふたをして、無意識の領域に追いやってしまうと、さまざまな変調をきたすことにつながっていく。
その変調は、自分自身にあらわれることもあれば、子どもに伝播し、子どもの方に現れることもあるらしい。

うまくまとめられないが、さまざまな具体的事例が挙げられていて、読み応えがあるうえに読みやすい。
著者はイギリス人で、事例もたぶんほとんどイギリス人の例だと思うが、
国の違いは全く感じなかった。それだけこの問題が普遍的なものだということなのだろう。

「どうすればよいか」といった指南的なことは何も書かれていないけど
「どうしてそうなったのか」という経緯やメカニズムをたくさん読めて、学ぶところが多かった。

http://www.amazon.co.jp/親から自分をとり戻すための本―「傷ついた子ども」だったあなたへ-朝日文庫-マーガレット-ラインホルド/dp/4022612576