u1row's blog

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『漢字が日本語をほろぼす / 田中克彦』


日本で働くために日本語を学びたいと思う外国人がたくさんいる。
そういう人たちに漢字の読み書きテストを課し、ふるいにかけ資格を取らせない、
なんてことをしていると日本語は滅びてしまうぞ!という話からはじまる。
「日本語を守ろう」というようなかけ声はどこにでもあるが、「漢字を捨てよう。そうすれば日本語は守られる」というのが筆者の主張。

漢字の読み書きは「教養」を示す手段として使われる。
そのため、実は中身の足りない人物でも、もっともらしい四字熟語を使って話をすれば立派な教養人に見えてしまう。
漢字を使った慣用句は聞き手の判断力、批判力を奪ってしまい、わかった気にさせる。といった話を熱く語られると「たしかにそうだなぁ」と納得させられてしまう。

ただ、上記の例は漢字だけでなくて、カタカナを使った外来語にも同じことが言えるので、舶来物に弱い日本人の姿勢の問題のような気もするが、そもそもそういう気質を形成するきっかけになったのは、漢字を受け入れたことにはじまるのかもしれない。

漢字を最後に取り入れた言語は日本語で、それ以降、漢字の使用を止めた言語は数知れないが、漢字を新たに取り入れた言語はひとつもないらしい。
なるほどね〜

http://www.amazon.co.jp/漢字が日本語をほろぼす-角川SSC新書-田中-克彦/dp/4047315494