u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『学問の方法 / ヴィーコ』

ヴィーコは17ー18世紀の大学教授。雄弁術の教授だったらしい。
この本はナポリ大学でのヴィーコの講演をまとめたもの。
前半はテーマはおもしろそうなのに、読みはじめると意味が分からず、
なかなか読み進めることができなかった。
さすが「雄弁術」の教授だから、
そのレトリックがオレには難しすぎたのかもしれない。
後半は興味深いところがいくつかあった。

『まず古代人(ギリシャ・ローマの書物)を読もう。というのは、彼らは、信用と勤勉と権威によってすでに試験されているからである。』
古典は、何世代もの厳しい批評にさらされ残ってきたものだから読む価値がある、みたいな話はよく聞くが、もう17世紀にはそんな風に言われてたんだなと。

『いかなる単一の学芸でも、個々のものに精通するのに個人ではほとんど不十分なまでに難しくなっている。』
学問の細分化は、この頃にはすでにはじまっていたのか。

『不都合を点検したところでは、私は著者たちを明示しなかった。また、もしどこかで彼らに言及する必要があった場合にも、私のほうは卑しく、彼らの方はかくもすぐれた偉大な人々であるのにふさわしく、最大の経緯を表すことなく言及しなかった』
他人の著作の悪口を言う時は、かなり気を遣ったってことか。「気を遣う」っていうところに親近感を覚えた。

あと芸術作品について書いているところもそれなりに面白かったが、
この人自身は創作活動をする人ではないからか、他人の言葉の引用に頼っていたりしていて、踏み込んだ感が薄かった。

http://www.amazon.co.jp/本/dp/4003367219