u1row's blog

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ひらめき

相変わらず、少しずつ読み進めている『昭和経済史(中):有沢広巳 監修』

カタイ本だが、項目ごとに挿入されている「エピソード」が面白い

光クラブの山崎晃嗣というと、ライブドア事件の時によく引き合いにだされていた。貸金業「光クラブ」の自称天才・超人社長の山崎晃嗣が生まれた背景には、
ドッジ・ラインによる超均衡財政と、その後のデフレ状況があったのだという。

自称天才・超人山崎は、深刻な金づまりにあえぐ社会状況から、
金もうけの仕組みをまさに天才的にひらめいたのだろう。
でも、現実には高利貸しを営む彼自身が、高利の借金に苦しみ、
自殺に追い込まれたということらしい。

遺書に見られるのは、高い知性、というより高い自尊心。

きわ立って個性的な人だったんだろうけど、これだけ個性的な人間のひらめきも、
時代や社会状況の枠組みを出ることはなく、その移り変わりに翻弄されて消滅してしまったのか・・・

同じ「ひらめき」でも、
芸術家、科学者なんかの「ひらめき」は、既存の枠組みを打ち壊すきっかけになりうるけど、世渡りの「ひらめき」は、既存の枠組みの壁にぶちあたってしまうものなのかもしれない。
じゃあ、社会的な成功とは一体どういうもののことを言うのかな?