u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『世界の音を訪ねる / 久保田麻琴』

沖縄、ブラジル、モロッコ、東南アジア、ハワイ、1970年のサンフランシスコ、
70年代のニューオリンズ・・・

ミュージシャンでありプロデューサーでもある筆者が、世界各地で遭遇してきた音楽とその背景にあるものを紹介する。
きっと音楽のホットスポットをかぎとる嗅覚が筆者には備わっているのだろう。
ただ見た、聞いたというのではなく、その背景にあるものを感じ、それを表現しているところが素晴らしいと思う。

一方で、世界のどこかにある音楽を探し求めるという姿勢は、
コロンブスのアメリカ発見と同じで、すでにあったものを「発見」と呼ぶ、自己中心的な態度に陥りやすいように思う。
だから、読んでいてとても参考になり勉強になり、面白いし、うらやましいし、音を聞いてみたい、と思うんだけど、なんか反発・反感も同時に感じてしまう。

「どこかにあるもの」じゃなくって、「自分のなかにあるもの」に目を向けないとと思う。
でも、反発や反感は、自分の姿が映し出された時に感じるものだから、きっと自分自身「どこかにある何か」を探し求める気持ちが人一倍強いのだろうなとも思う。

関係ないけど、久保田麻琴さんは一時期「裸のラリーズ」にいたんだね。
西部講堂で見た「裸のラリーズ」は、音楽のことはほとんど覚えていないけど、
う〜ん、ある種「発見」だったかも・・・
彼らはオレが発見するずぅっと前から轟音を響かせていたんだけどね。

音楽体験は主観的なものだから、自己中心的に「発見」してしまうのは、仕方のないことなのかもしれないね。

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