u1row's blog

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『ジョークで読むロシア / 菅野沙織』

知り合いの親せきの奥さんが書いた本・・・
つまり、赤の他人が書いた本ってことね。

前に読んだ、米原万里さんの本にもロシア人のジョークのことが書かれていたが、
ロシア人はシニカルなジョークが好きで、たえず小話(アネクドート)をひねり出しているらしい。

リーマンショック後の金融危機に際して、
「金は悪なんかじゃない。悪はそんな簡単に消えたりしない。」
だって。

こういうジョークを絶えず飛ばし合あって苦境を乗り切ろう、という国民性なんだとか。

ジョークも面白かったけど、
ロシアがどういう国なのかがいろいろと紹介されていて面白かった。
住宅事情、保険、金融、それから自動車産業
ソ連時代から引き継がれているお国事情と、エリツィン時代以降に新たに生まれた制度とが合わさって、
ロシア独自の文化が築かれているのがとても興味深い。

メイントピックではないけど心ひかれたエピソード。
エリツィン時代に新生ロシアの経済体制を築いた経済学者エゴール・ガイダル。
その成果は賛否両論といよりは、特にロシア国内では否定的な評価の方が大きいらしい。
2009年に亡くなるが、その数年前の来日時に著者が話しかけたときのやりとりが描かれていた。
素朴な人柄がうかがえ、それを著者は「本物のインテリゲンツィヤとはこういう人のことだとわかった」と言う。
そのエピソードがとても印象に残った。

http://www.amazon.co.jp/ジョークで読むロシア-(日経プレミアシリーズ)-菅野-沙織/dp/4532261066