u1row's blog

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『フェルマーの最終定理 / サイモン・シン』

全編おもしろくて半ば興奮しながら読み終えた。
中でも、同じ日本人だからなのか、谷山・志村両名の項が一番印象的だった。
志村氏の
「私は良さの哲学というものをもっています。それは数学はそのうちに良さをそなえていなければならないということです。(中略)そして良さの哲学は、
私の美意識から生まれたものなのです。」
という言葉に感動した。

アンドリュー・ワイルズが証明したのは、直接的には「谷山=志村予想」であるということ。さらに、その証明に綻びが見つかり、その修復に苦しみ証明をあきらめかけたときに、ワイルズを救ったのは「岩澤理論」だったということ。

何世紀にも渡って数学者たちが挑んできた証明に、日本人の発想や研究成果がとても大きな役割を果たしていたということに、普段は「日本人」というものや括りに無頓着なくせに、なぜか心が惹きつけられた。

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