u1row's blog

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逆さまの地球儀―複眼思考の旅 / 和田昌親

今週、電車読んだ本
『逆さまの地球儀―複眼思考の旅 / 和田昌親』

♪たまには左手で生きてみなよ〜
さなぎ石というバンドの唄で、
なぜかこのフレーズが強烈に印象にのこっていて
ときどき頭の中でエンドレスにループする。

普段右手でしていることを左手に置き換えてしてみる。
たったそれだけで世界が変わる。

さなぎ石の唄は、
♪なんか変だ あたらしい世界〜
とつづく。

物事を直線的あるいは平面的にとらえるのではなく、
立体的にとらえようとすると、
視点を「単」から「複」へと増やさなければならないが、
その第一歩は「逆」だろう。

他人の目線、他人の気持ちといっても、
自分のこともよくわからないのに、他人の視点でものを見るなんてすぐにできっこない。

でも、右手を左手に置き換えることくらいなら、だれにでもすぐにできる。右手も左手も自分自身の一部ではあるが、普段の自分とは違った感覚を実体験できる。
同時にこれは他人の感覚の疑似体験でもあるのかもしれない。

ということで
「逆」は「多」への入り口であるとすると、
この本が勧める
「世界地図を上下さかさまにして眺めてみよう」
というのは、世界を多面的にとらえる訓練にとても有効なのかもしれない。

一昔前は、韓国や中国が「近くて遠い国」と形容されていたが、
今は、反感や嫌悪といった感情を含めて、とても近しい関係になった。
ただ、近しくなればなるほど、抜き差しならぬ面倒な関係に陥っていきそうな雰囲気がある。アメリカに対しては、相変わらず主体性を発揮できないまま。

こういった膠着状態を打開するカギは、著者の言う通り中南米にあるのかもしれない。
去年の選挙では、やたらと「第三極」という言葉が流行っていたが、日本の国際化にとっての第三極は、ラティーノとの関係なのかもしれない。

アメリカとの関係にもアジアとの関係にも、信を置けない現在、第三極との関係構築は、選挙で第三極と騒がれていた諸政党よりも、ずっと期待できるのではないかと思った。

http://www.amazon.co.jp/逆さまの地球儀―複眼思考の旅-和田-昌親/dp/4532166837