u1row's blog

作曲、演奏、読書、アプリ制作・・・、生きた証を日々更新

『長距離走者の孤独 / アラン・シリトー』

帰りの電車で読んだ本
『長距離走者の孤独 / アラン・シリトー

感化院に入れられたスミス。
感化院の院長は、スミスをクロスカントリーの大会で優勝させ感化院の名声を高めたいと考える。
「誠実であれ」とスミスに語りかける院長。
しかし、スミスには、院長の言う「誠実」は「偽善」であるとしか思えない。

大会当日、ぶっちぎりで走るスミス。
そしてゴール直前、スミスは自分のとっての「誠実」を貫く(具体的にどうするのかは書かないね)。

「反骨心」「怒り」を院長にぶつけるのではなく、「自分にとっての誠実を貫く」というかたちでレジスタンスを成就させたところがすごい。これは彼にとっての覚悟、生き方の表明みたいなものだったのかもしれない。

ふとハイロウズの『不死身のエレキマン』を思い出した。
 子どもの頃から憧れてたものに
 なれなかったんなら 
 大人のフリすんな
 第一希望しか見えないぜ
 不死身のエレキマン

ここに共通する筋金入りの反骨心は、
とてつもなく純粋で、自分自身に対して誠実であろうとする決意表明のようなものなのかもしれない。
それを幼稚だと一笑に付すことは誰にもできないはずだ。

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